~ストーリー~
海に潜って魚を見るのが好きな青年、鈴川恒夫。
恒夫はダイビングショップでのバイト帰り、車イスに乗った少女が、凄い勢いで坂道を降りてくるのを目撃した。車イスは転倒し、投げ出される少女。
下敷きになる恒夫。保護者の老婆がやって来た。二人とも大きな怪我はなく、誰かに押されたと愚痴をこぼす、たわいない話をしながら帰る。帰る方向が同じで、ついていくことになった。
老婆と車イス少女の家の前に来て帰ろうとすると、上がっていくように言われる。
下敷きになった時、弁当がダメになっていたので助かると家にあがる。
少女は自分の事をジョゼと呼ぶように言う。
お金を貯めていると恒夫が話すと、老婆から高時給のバイトがあると言われ、やってみることにした。
改めて話を聞きに後日家を訪れると、ジョゼの面倒をみるように言われ時給の高さから引き受けた。
しかし、ジョゼのわがままに振り回される。例えば、畳の目の数を数えろとか...
時給は高いが、ジョゼの相手は辛くバイトを辞めたくなってきた。
バイトを辞めたいと相談しに家に行くと、ジョゼの姿が無い!老婆もいなかった。
老婆を見つけ聞いてみると、ジョゼはひとりで出かけてしまっていた。
探し回る老婆と恒夫、やがて恒夫の方が見つけた。
ジョゼに帰るように言うが、話を聞かず、海に連れて行けと言ってくる。
老婆との約束では、外出させないとなっていた。
最初は連れ帰るつもりだった恒夫は、海に行きたいと願うジョゼを無視できず、老婆を説得する。
ジョゼは何もかもが初体験で、電車に乗るのも一苦労。
父に海の味を聞かれて、答えられず、答えを聞く前に亡くなってしまった。
本で海がしょっぱいのは知ったが、本当にしょっぱいのか確かめたかった・・・
キラキラと輝くジョゼの表情を見て、嬉しくなる恒夫。
家に帰ると怒られたが、こっそりこれからも出かける約束をする二人。
やがて二人は夢を語り合うようになる。
恒夫は小学生の頃に見た、アクアショップに一匹だけいたメキシコにしかいない魚が、本当は群れで泳ぐのを知って、群れで泳ぐのを見たい。
ジョゼは絵を描くのが好きだから、絵を仕事にしたいと・・・
幸せな時間は長く続かなかった
老婆が病で亡くなってしまう・・・一人になるジョゼ。
バイト代も出せなくなるからと恒夫を遠ざける。
ある日ジョゼの家を訪ねると、絵を処分したりしている部屋。
海までいったが、喧嘩になる二人。
ジョゼはひとりで帰って行く・・・
途中の道路で車イスが動かなくなり、向かってくるライトの光
すれすれでバイクが避けていく。
追いかけてきた恒夫は助けようと走る。
自動車が迫ってきていて、ひかれてしまった。
目は覚ましたが、元のように体が動かせなくなるかもしれない・・・
恒夫は絶望する。同じような状況になって初めて、夢を追う大変さを痛感した。
自分のせいだと苦しむジョゼ。
恒夫のバイト先の女の子がジョゼの家に来て、自分より恒夫を好きならなんとかしてみろ!と挑発してきた。
ジョゼは自分で絵本を作り、図書館で子ども達に読み聞かせをする所に、恒夫を呼んでもらった。
勇気を貰った恒夫は、リハビリに励む様になる。
退院の日に迎えに来てとジョゼに頼むが現れず、家に行ってみてもいない。
恒夫はバイト仲間にも手伝って貰って探しはじめる。
必死に探してようやく見つけた。
そして二人は・・・
製作 ボンズ
上映 日本、2021年
監督 タムラコータロー
声優
鈴川恒夫/中川大志
ジョゼ(山村クミコ)/清原果那
二ノ宮舞/宮本侑芽
松浦隼人/興津和宰
岸本花菜/Lynn
近藤教授/尾花かんじ
西田店長/盛山晋太郎(見取り図)
水島/内田夕夜
原田/浦山迅
駅員/リリー(見取り図)
医師/てらそままさき
諭吉/河西健吾
山村チヅ/松守千恵美
他・・・
主題歌
蒼のワルツ/Eve
オープニングテーマ
Take Me Far Away/市川愛
感想
夢は諦めなければ叶う。でも一人では心が折れることもあるだろうから、仲間を見つけて助け合いながら乗り越えていくのが大切だと思った。
相手と同じ状況にならないと、本当の苦しみは分からないのかもしれない。自分と違うから受け入れないとかは無くし、自分を押し付けたりしないようにしていきたいと思う。
実写版もあってびっくり。
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